【米・食味鑑定士協会 設立目的】
■米の信頼回復を計る
日本酒の利き酒師・ワインのソムリエによって客観的に品質の鑑定された商品はその内容にふさわしい価格が定着し消費者に信頼と満足感を与え市場を公正に形成しています。米の食味も同様に鑑定され米・食味鑑定士が食味と栽培法を確認した信頼性の高い米に鑑定済マークを米袋に貼付し消費者に商品選択の目安を提供する。その産地の風土・気候条件・栽培方法・栽培農家の情報がこれに付与された時、米の正しい価値と適正な価格で流通し始めます。また生産農家は信頼性の高い米を栽培する事で安定した収入を確保することが可能となります。消費者・生産者の双方から信頼される米・食味鑑定士を育成しその資格を授与する事を第一の目的としています。
■優れた米文化を守る
春に、神から授けられた種籾の返礼としての収穫期に新米を神に捧げるのが「秋まつり」で、日本人にとって米は正に魂であり神であり自己そのものです。
神に捧げた米を、神々と神主が直会の場で共食し神主の主催で集まった人々が共食し神と一体となります。
一つの釜のご飯を分け合って食べる事で仲間になるのです。米を作る水田が我が国土を形作り稲田は故郷であり四季であり祖先の土地・わが村・わが地方・日本そのものを表しています。毎朝仏壇に炊き立てのご飯を供えてから、家族が食事を始めるのは祖先との共食を示し生命の連続性が米を通じて確認されているのです。都会人の新しいレジャーとして脚光を浴びるグリーンツーリズムも水田を守る事で可能になるのです。私達は米文化を守る活動を積極的に展開する事を第二の目的にしています。 |