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柿内秀峰 一級建築士
光はときおり人の心にまでとどく時がある・風はほほをかすめて耳元でささやき目を閉じると音を立てて存在を主張する、かれらの住む自然界には人に希望とときめきを与え心を豊かにするやさしさがある反面、過酷な試練に容赦なく巻き込む厳しさも併せ持つ、建築には人と自然とがいい形で付き合えることができるようにするための大きな使命があるような気がする、ローマのパンテオンを初めて見たときその建築空間の中にある、光と空気と音が人の心に目で見る物以外の何かを感じさせるような強い力があるように思えて感銘を受けたことを今でもはっきり覚えている。
世界の建築を見て歩くたびに人の心に語る建築造りに携わっていきたいと考えるようになる。 |